秋華賞 [展望]
無敗の二冠馬デアリングタクトが三冠達成となるか、興味深い牝馬クラシックだが、当然ながら人気は一本被りで馬券的な妙味はない。
しかしデアリングを外して買うのは無謀なため、相手となる馬を検討したいが、ローズSを勝ったリアアメリアは、最高にロスの無いレースで先行馬にペースも向いたもの、内枠を引いた今回も揉まれるくらいなら行くしかないだろうが、今の馬場で同じレースができるかは疑問である。
同じことは紫苑S勝ちのマルターズディオサにも言えるが、パンパンの良馬場への回復は見込めない今の京都コースでは、よほどペースに恵まれない限りはデアリングらの末脚に屈する形になりそうだ。
オークス2着のウインマリリンは休み明け、大外枠を引いており、中途半端な競馬では終始外を回される可能性があるため、横山ジュニアには腹を括った積極的な競馬が求められる。
ウインマイティーはトライアルを使い型どおり良化している模様、出遅れて着順こそ悪いが強い内容、この馬場は間違いなくプラスになる血統、叩いたアドバンテージに加え、引き続き和田竜騎乗は激アツと見て今回は馬券の軸とする。
スプリンターズステークス [展望]
今年の高松宮記念で上位争いを演じた4頭、逃げたモズスーパーフレアと大外から追い込んだグランアレグリア、不利を受けなければ勝っていたかもしれないダイアトニック、1位に入線しなから降着したクリノガウディーが揃って出走する。
モズスーパーフレアはテンのダッシュが抜群なので内枠を引いた今回も楽にハナを切れそうだが、懸念されるのは時計の掛かる今の中山芝コース、土曜日は面白いくらい差しが決まっており、逃げ切るのは至難の馬場になりうだ。
能力ならば安田記念でアーモンドアイを突き放したグランアレグリアがはっきり上位だが、懸念はテンに置かれた場合、スプリントの頂上決戦で巻き返すことは容易ではなく、絶対的な存在とまではいかないか。
ダイアトニックは立ち回りの巧さでどこまで迫れるかという評価、クリノガウディーは夏場を3戦使ったが復調の兆しは無い。
いつもGⅠに手が届きそうなダノンスマッシュだが、典型的なトライアルホースなのか、弱い相手には完勝するものの、相手が強ければ敵わない馬と見ており今回も押さえまで。
ダノンの安田厩舎とは反対に前哨戦には拘らず本番で一変の仕上げを得意とするのが藤原厩舎、ミスターメロディーのセントウルSは物足りない3着に映るが、好枠を引いた今回は脚を溜める競馬に徹すれは浮上する可能性はあると見た。この人気の福永騎手は妙味ありと見て、馬券はミスターメロディーから買う。
